バカボット

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「ゲームはプレイしてから語るもの」と考えてる前時代的なユーザー達

arrow1953.hatenablog.com


日本は本当に2015年か?

先日、「サブカル 語る。」というブログが、「3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!」のレビュー記事を投稿。
数日後、「サブカル 語る。」は炎上した。

 

記事を投稿したid:arrow1953は、そのゲームを買ってない。
プレイ動画とゲーム実況を見ただけで、感想を書いた。
WikipediaYahoo!検索を使って、感想を書いた。
id:arrow1953はゲームをプレイせずに、ゲームをレビューした。


プレイせずにマイナーゲーム扱いしたものだから、以下の様に批判された。

 

  1. 「あまり売れなかった」「誰が買うんだ」と書かれているが、隠れた名作でファンもいるゲームなのに、いい加減なことを書くな。
  2. 知識が無いのに駄作扱いしたり、サブカルを語るな、タイトルで煽るな。
  3. ゲームを買って、実際にプレイしてから語れ。


今回、1と2の人間は関係ない。去れ。

問題は3である。
3の人間こそが問題である。
3は、格ゲー業界に動画勢が増えている現状を嫌う連中と同類。
3を殴らなければならない。

 


まず、前時代的なユーザーのサンプル。

 

id:harukamaid 実況動画と検索結果だけで作品を語るってある意味現代的だなとしか / 第一印象だけで食わず嫌いしちゃいけないなと思わせる名作でした

 

id:TakahashiMasaki (  自  分  で  買  っ  て  プ  レ  イ  し  ろ っ

 

id:kalmalogy 検索結果と実況動画だけでゲーム語るマンが出たぞ!殺せ!

 

cr.hatenablog.com

 

ここで問題とされるのは「遊んでいない事」。即ち「エアプレイ」で何か語ってしまった事です。

 

プレイしないでレビューを書くなどというのはあり得ません。
何故ならば、プレイ動画というのは何処まで行っても他人のプレイでしか無いからです。

 

dobonkai.hatenablog.com

 

遊んでもいないゲームを批評するのはやはり無理がある。
見てもいない映画や読んでもいない本の感想。使ってもいないグッズのレビュー。食べたことのないレストランの評価。
はっきり言うがこんな「エア」レビューに価値はない。

 

utkty.hatenablog.com

 

今回ここまで大騒ぎになった最大の原因は筆者の方の「エアプ=ゲームを遊んで居ないのに語った事」宣言ですかね。

ゲームの批評に関して一つ原則があります。「ゲームを語るのは遊んでから」

 

id:crs2が問題であり、id:dobonkaiが問題であり、id:utktyが問題である。
2015年にもなって、「ゲームはやってから語ろう」などと平気で主張するユーザーがいるのを見て、愕然とする。

最も、予想は付いていた反応なのだが、保守的な考えを持つ「ゲーム右翼」の多さが改めて分かった。


それとも、「ゲーム買えよ」は「ちゃんと調べて書けよ」という意味なのかもしれない。
もしも、一般論として「ゲームはプレイしてから語るもの」と言っているなら、阿呆である。

 

日頃からTwitchを利用しているか?
ニコニコ生放送は?
YouTube Liveでもいい。


配信を見慣れているゲーマーなら、「ゲームを見る」「よく知らないゲームを語る」文化が、いかに成長しているのかを目の当りにしてるはず。
LoLプレイヤーのimaqtpieがゲーム配信で月収150万を稼ぎ、Dota 2の世界大会を見る為のチケットはすぐ完売される光景を知っているはず。

ゲームは観戦するものだ。
ゲームは「する」から、「みる」に変わりつつある。
こんなことは言うまでもない基本だが、前時代的なゲーマーは、未だに「ゲームは自分でやるもの」という認識を拭えていない。

視聴者が欠かせないeスポーツのシーンでは、動画勢は貴重な存在である。
AmazonがTwitchを1000億で買収したのも、買収に失敗したYouTubeが自らゲーム実況に尽力し始めたのも、ウメハラの「背水の逆転劇」の再生回数が合計2000万回を超えたのも、ゲームを見るユーザーが多くいたからこそ。

ストリートファイターをやったことがなくても、ウメハラの試合を見て、ストリートファイターを好きに語っていい。語ってくれ。
「見るだけの動画勢が必要」だと、プロゲーマー自身が言っていることだ。


ゲームを見るだけで楽しむ人間が増えている。
動画勢が増えている。
ゲームをやっていないのに、好き勝手にゲームを語る人間が求められている。

 

格闘ゲームの話をする。

格ゲーは初心者に厳しい、という迷信がある。
やるだけなら格闘ゲームは簡単なのだ。
では本当に難しいのは何か。

それは、初心者が格ゲーについて語ること。
正確には、格ゲーをやったことがない人が、格ゲーの動画と配信でコメントするのが難しい。

一部では「空中コンボ」や「コマンド入力」が初心者お断りになっていると喚かれているが、本当に初心者お断りなのは、動画のコメントである。


TOPANGA TVを見ているか?
見てないなら見ろ。
プロゲーマーが格ゲーを配信している番組で、異常にコメントが洗練されている。

恐らくTOPANGA TVの視聴者は、自分達のコメントが高度なんて思っていない。
しかし、あのチャット欄は初心者には厳しい。
2014年、プロゲーマー・マゴが、セスの天魔空刃脚への対処に苦労していた時、「バクステで対空できない?」というコメントが打たれた。

すると、そのコメントは袋叩きにあった。

「バクステで対空って何だよ」
「動画勢が何か言ってる」

ゲームをやってない視聴者が、ズレたアドバイスをプロゲーマーにしてしまった、と考えてくれていい。
(一応、バクステ対空という概念はあるが、マゴはどの攻撃で対空するか考えていたので、ズレたアドバイスになってしまった)


格ゲー配信ではよくある光景だ。
未プレイなのがすぐバレる書き込みには厳しい。
動画勢には厳しい。
おかげでコメントの情報量は多いが、初心者向けではない。

AMネットワーク (id:arrow1953)は試しにTOPANGA TVで、やってもいないウルトラストリートファイターIVについて、好き勝手にコメントしてもらいたい。
はてなブックマークが比にならないくらい、袋叩きにされるだろう。

格ゲー配信では、いい加減なことを書きづらい。
競技用ではなく娯楽用のゲーム配信を見てみると、コメント欄は実に平和である。
初心者でも未プレイでも、ゲームについて気楽に書ける雰囲気。
どういう雰囲気なのかは、闘会議やニコニコ超会議の生放送を見てみるといい。
アーケードゲームではなく、ソーシャルゲームやアクションゲームの生放送で。


ただやはり、「ゲームやってない奴は黙れ」「プレイしてから語れ」という空気は、ぶち壊さなければならない。

格ゲー配信で収入を得ているチャンネル生放送がある。
「顔TV!」「せんとすちゃんねる」「こくヌキ王国 リターンズ」「アールの部屋」などは、月額500円程度の会費で、コンテンツをより楽しめる仕組みが築かれている。


格ゲーはPay to Winではない。
課金しても強くならないゲームだが、ゲーマーに対して課金する仕組みがある。
格ゲーのコンテンツに金を払うユーザーは貴重だ。
良質なコンテンツが継続するには金が要る。

だからこそ、ただ見てるだけのユーザーが必要。
視聴者の総数が大きくなければ、盛り上がりに欠けてしまう。


動画勢が求められている。
動画勢が喉から手が出る程に欲しい。
動画勢にはプレイしたことがないゲームを語って頂きたい。


AMネットワーク (id:arrow1953)は、格ゲー界に来るべき。
AMネットワーク (id:arrow1953)は、eスポーツを語るべき。
サブカルを語っている場合ではない。
AMネットワーク (id:arrow1953)は、動画勢の素質がある。



話を戻す。
今回話題になっていたのは、競技用ではなく、観賞用のゲーム。
対戦ゲームは観戦するものだから、視聴者はゲームのプレイ経験がなくてもよい。
野球やサッカーやテニスなど、エアプレイで間違ったことを喋る人間ばかりだ。
動画勢の多さは格ゲーの比ではない。
やってもいないのに批評する人間ばかりだ。


ただ、今回の「3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!」とは話が違うのだろう。
MOBA、FPS、格ゲーとは話が違うのだろう。

eスポーツ(対人戦のゲーム)では、未プレイで語ってもらって構わない。
では、アドベンチャーゲームを未プレイで語るのは問題なのか?

 

試しに「3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!」のプレイ動画を再生した。
確かに、AMネットワーク (id:arrow1953)が書いていることは、動画の前半を見れば分かること。
レビューが深くない。

 

 金八先生の代わりとなって、3年B組の担任になるという物語ですが

そもそも、主人公が金八っつぁんの代わりに

なった理由っていうのが金八っつぁんの入院。

入院のいきさつはゲームで語られておらず、校長先生のゲーム冒頭の説明で

「長い間頑張っていただいたから、コレを機にゆっくり休んでいただいて」と

しみじみ語っちゃうのをみて相当根深い原因があるなと

思わざるを得ません。昨今のモンスターペアレントなどの対応で心を病んだのかな。

 

この感想は、「誰が買うんだこんなゲーム その2 -金八先生の体験ゲーム-」に埋め込まれた動画を5分見れば書ける内容。
ゲームの序盤を見た程度の感想を書いておきながら、「誰が買うんだこんなゲーム」と断じたのが気に入らなかったのか?

 
ただ、ゲームを実際にプレイした所で、AMネットワーク (id:arrow1953)の感想が深くなるとは考えにくい。

金八先生の体験ゲームは、物語の途中にカードを選んだり、生徒へのアクションを選択肢から選んでストーリーが分岐するシステムらしい。動画で見る限りは。
対人戦が無く、アニメーションが多くを占めているから、ゲームと言うより作品鑑賞。

ここで一旦、プレイステーション4に搭載されている「SHARE」の話。
昨今はメーカーがゲーム配信に乗り出しているが、AVGRPGには制限をかけるケースがある。

例えばスパイク・チュンソフト
AVGアドベンチャーゲーム)のネタバレを防ぐべく、物語の序盤だけ配信を許可しているケースがある。

AVGは配信を見るだけでも、ゲームを味わえてしまうからか?
買ってプレイした奴は、ゲームの100%を楽しめるとして。
見てるだけの奴でも、ゲームの80%を楽しめるのがAVGだから、配信が禁止されているのか?
アドベンチャーゲームは見るだけで、商品の中核を味わえるジャンルではないのか。
3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!」も、動画を見るだけでゲームの80%を楽しめる作品ではないのか。

何が言いたいのか。
金八先生の体験ゲームに含まれるアニメーションへの感想は、買った奴と見ただけの奴で、大して変わらないだろう、ということ。
AMネットワーク (id:arrow1953)の記事は、金八先生の体験ゲームに含まれるアニメーションへの感想がほとんど。
AMネットワーク (id:arrow1953)が実際にプレイしても、あの記事の質が大きく変わるとは考えにくい。
アニメーションへの感想だけなら、ゲームを見れば十分だから。


「実際にプレイしないと味わえないゲーム性もある」と主張したいなら、そう主張すればいい。
AMネットワーク (id:arrow1953)の見方の浅さを批判すればいい。
「プレイしてから語れ」はおかしい。

 


「プレイしてから語れ」と考える前時代的なユーザーは、eスポーツを語ってみるとよい。
ゲームというものが、見るだけで成立して、見るだけで完結している感覚が分かる。
eスポーツ先進国の韓国、中国、アメリカが持っている感覚を養える。


ゲーマーがプレイしている姿そのものがコンテンツで、ゲームが主役ではない感覚。
やったこともないゲームを、Twitchに映し出される世界大会を観戦しながら、野次る感覚。


ゲームはやるものではない。
ゲームは見るものである。


エアプレイで上等。
今、必要なのは、ゲームを見るだけの動画勢。